本殿
本殿は、秀吉播州征伐の際兵火にかかり焼失した。その後寺沢越中守広政を奉行として天正18年(1590)再建された。
幣殿
幣殿は明和2年(1765)創建の瓦葺切妻造。吹寄格天井は付近ではあまり見られない。
     
 
           内大臣三條實美書
            「天満宮」額
幣殿天井絵
幣殿の天井には、約2メートル四方の絵が9面描かれている。中央に龍図を置き、藤・桜・梅などの花木図を配する大作です。この天上絵も幣殿建造と同じく明和2年の作である。作者は江阿弥(こうあみ)という絵師だが、江阿弥についての伝記はあまり判然としない。元禄10年(1700)前後に生まれ、安永4年(1775)以前に没したと推定される。本姓を安村といい、大阪で活躍した大岡春卜に師事したといわれる。
高砂周辺には彼の筆になる作品が何点か見られ、高砂神社には「従瀧野到高砂之図絵馬」と「猿曳図絵馬」が残されている。

                
                      
                       幣殿天上絵  (江阿弥作)
拝殿
幣殿は慶長14年池田輝政の室となった、徳川家康の息女督姫が寄進して建てられた。明和2年にこれを建て替え、旧拝殿は社務所として移築された。この社務所は、平成12年取り壊された。
拝殿の奉納絵馬
拝殿には曾我蕭白や橋本関雪などの奉納絵馬が飾られている。


橋本関雪『放牛図』
明治40年(1907)奉納


橋本関雪『御賜の御衣図』
明治34年(1901)奉納