竹割り
長さ10メートル余りの青い真竹が勢いよく本殿前に入ってくる。竹は播州地搗歌(じつきうた)に囃されながら粉々に割れるまで地面に打ち付けられる。
曽根天満宮の竹割は、勇壮さにその珍しさも手伝って人気も高く独立した神事のように思われることもある。しかし、竹割は一ツ物の神事に付随して行われているのである。
13日の宵宮には高張提灯を、14日の昼宮には大幟をつけて一ツ物の先を行く。その役割は、一ツ物の先導と露払い、また遠くからでも行列の位置がわかる目印の意味がある。かつては、根元を地面に着けることなく静かに行列したものらしい。いつの頃からか地搗歌で囃し、辻々で打ち付けるようになり、社殿での神式(じんしき)が終わって帰る際には、粉々に割られるようになった。